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認知症フューチャーセンター [認知症フレンドシップクラブ]

富士通研究所と国際大学GLOCOMと一緒にやっている認知症をテーマにしたプロジェクト。8日に、二子玉川のcatalyst−baでフューチャーセンターセッションをやりました。

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フューチャーセンターって、何?と思われた方も多いと思いますが・・・
詳しくはhttp://futurecenter.blog.fc2.com/
拙ブログでも以前のエントリーで紹介させていただきました

70名以上の方にご参加いただきました。
IT、素材メーカー、自動車、デザインなど様々な会社の人たち、認知症に関わる医療・介護分野のトップランナー、NPOや社会起業家などソーシャルセクターの人たちが集まりました。認知症をテーマにした集まりで、これだけ多様な方たちが集まったのは日本初だと思います。

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人生の主人公で有り続けることができる社会とは?
フューチャーセンターの大きな特徴のひとつに、多くの人が共感できる問いを作り出していくというものがあるのですが、この日のテーマは、「人生の主人公であり続けることができる社会とは?」というものでした。認知症の人が感じる生きにくさや、それらを支えるアイデアや経験をもつトップランナーをゲストにお迎えし、それらをもとに、上記テーマをみなさんで考えていきます。ゲストは、認知症の人が働くことを支援する活動をする方、認知症のご家族を持つ方で、ツイッターを使って一緒に食事をする会を呼びかけたことがあるという方などからお話を伺いました。(認知症ご本人の佐藤雅彦さんも登壇予定だったのですが、残念ながら風邪のため欠席されました。代わりに、認知症の人として、日頃感じる生活のしづらさと社会に期待することを文章でいただきました。)

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その後、グループに分かれてのワールドカフェを経て、「人生の主人公であり続ける」ために必要な要素を考え、それに対して自分や自分の所属する会社・団体は何ができるかを考えていきました。世の中には、実に様々なことをしている人がいるもので、私が想像もしない様々なアイデアの卵が生まれました。

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認知症シミュレーター
例えば、面白かったのは「認知症シミュレーター」。毒キノコを食べて、一時的に短期記憶が飛んでしまう症状を体験した方から出たアイデアで、身体的ハンディキャップを体験するものはあるが、認知症はないということで、認知症の人が感じていることを体験できるような技術やプログラムを開発できないかというものでした。もしこんなものがあれば、社会が大きく変わるかもしれません。

できることを奪わない技術
それから、認知症の方が身近にいる方の体験からでてきたのが、「できることを奪わない技術」という考え方でした。トイレが自動で流れたり、ドアが自動で閉まったりすることは一見便利ですが、トイレを流すとか鍵を閉めるという「できること」を奪うことにつながる場合もあります。もし、忘れていたら自動で流れるけど、できるだけ「できること」を優先するような技術はないだろうかという考え方です。認知症のご本人の佐藤さんの言葉「できることを奪わないで欲しい」と、呼応するものではないかと思います。もし、これらが、高齢化社会のデザインのガイドラインの中に組み込まれれば、もっと住みやすい社会になることでしょう。

こうしたアイデアを言うだけでは、何も変わらないかもしれません。しかし、参加者の方たちが実際に知り合いとなり、その間に熱が生まれました。このつながりを大事にして、アイデアの卵を大事に育てていきたいと思います。まずは、3月に一度、このセッションで知り合った方たちが集まる場「二次会」を開催したいと思っています。
このセッションのために、遠くは奈良から来ていただいた方もいました。みなさんの思いが必ず未来につながっていくと確信した一日でした。本当にありがとうございました。
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