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英国 認知症の人の暮らしをよくするデザインコンペ [スマートエイジング]

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先週、参加させていただいてブリティッシュカウンシル主催のイベント「デザインで創る ~安心して認知症と暮らせる社会~」は非常に刺激的な内容でした。

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スピーカーは、デザインカウンシルという団体のカミラ・ブキャナンさん。
デザインカウンシルは、デザインを通じて、社会をよくしていこうというミッションを持った歴史ある団体だそうなのですが・・・・今取り組んでいるプロジェクトが認知症。
http://www.designcouncil.org.uk/dementia

英国の保健省とパートナーシップを組み、認知症の人の暮らしを向上させるアイデアを公募。その中から5つのアイデアに予算をつけ、商品やサービスとして形にしました。

例えば・・・

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認知症の人が食事をとらなくなってしまい栄養不足になる問題を解決するために、食欲を刺激するためのアロマ。食事の前に、食べ物のにおいを流すことで、これから食事の時間であることを認識することにも役立ちます。

それから、

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認知症の人のための盲導犬ならぬ認知症犬。認知症の人の自由と意思を尊重しながら、必要なサポートやガイドをする役割を持った犬だそうです。従来の介護現場で登場するアニマルセラピーとは違い、自立をサポートするための犬というコンセプト自体が非常に面白いですね。

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カミラさんは、デザインという概念は、製品をイメージしがちですが、モノに留まらず、サービスや仕組みも含めた概念だと話していました。そう考えると、認知症をとりまく課題は、デザインの時代に入りつつあるのではないかと感じました。

私も少し話題提供をさせていただいたのですが、その中のスライドがこちら。

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歴史的には、認知症の人が、専門家の管理する空間に隔離される時代から、より開かれた空間(地域)で、認知症の人専用ではなく、より一般的な商品やサービス・仕組みの中で生きていく時代へとシフトしていると思います。

国を巻き込み、こうしたアイデアコンペが行われている英国は、日本の一歩先を行っているという印象でした。日本でも、こうした動きを作っていかねばと思う時間でした・・・

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