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【ご協力のお願い】介護離職に関するインタビュー調査 [介護離職]

放送大学の井出教授と一緒に、介護離職に実態に関する調査を行います。

あまり知られていないですが、現在の介護離職(あるいは介護と仕事の両立)に関する議論や提言は、統計データや簡単なアンケート調査などがもとになっていて、なぜ介護離職に踏み切ったのかプロセスや個別要因の寄与率など、実態に関する詳しい調査がほとんどされていません。
私自身もNHK時代に取材させていただいた方やつながっているNPO・企業の方とお話をさせていただいていますが、今回の実態調査をきっかけに、政策や支援を考えて行く基礎的な資料としていきたいと思いますので、是非お力をお貸しください。

ご協力いただける方、あるいは、該当しそうな方が周囲にいらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。インタビューが可能かなど、個別の事情も配慮させていただきますので、ご協力の可能性の段階でご一報いただければ幸いです。話しにくい内容も含まれると思いますが、プライベートな内容は公開されませんので、ご安心ください。

介護とはたらくことが両立できる社会をつくるために、みなさまの力を貸してください!
よろしくお願いします。


【介護離職に関するインタビュー調査 ご協力のお願い】
 
高齢化が進む中、親などの介護をしながら働く人は全国に240万人。仕事の調整や、介護サービスの選択などに悩む人が増える中、残念ながら、年間10万人が介護を理由に仕事を辞めざるを得ない現状です。
 本調査では、特に介護において負担が大きいとされる認知症の人の介護をテーマに、介護で離職せざるを得なかった方、あるいは、現在、介護と仕事の両立に困難を感じている方を対象に、現状についてのインタビュー調査を実施します。今後、介護と仕事の両立が可能な社会環境に必要な施策や支援の方向性を考える上で、基礎的な資料として役立ていきたいと考えております。
どうぞご協力の程よろしくお願い申し上げます。

  □研究課題名
  「認知症高齢者を介護する家族介護者の離職に関する現状分析とサポートシステムの構築」
  (科学研究費助成事業:平成25〜27年)
  □研究代表者 井出訓(放送大学・教養学部教授)
  □インタビュー実施者 徳田雄人(株式会社スマートエイジング)

  □実施期間 2013年11月〜2014年1月
  □実施時間:1〜2時間
  □実施場所:ご都合のよい場所へ訪問し、実施いたします

<インタビューのご協力をお願いしたい方>
 ● 認知症の方を介護されている方で既に離職された経験のある方
 ● 認知症の方を介護されている方で仕事との両立について困難を感じる方
<インタビュー内容>
 ● 家族構成・労働環境・利用している介護サービス
 ● 介護と仕事の両立に関して感じる困難・必要な支援・施策 など
 ● お話いただいた内容は、秘密を厳守いたします。

【問合せ・連絡先】
 □インタビュー調査に関して;ご協力いただける方は、下記までご連絡ください。
  info@smart-aging.jp(インタビュー調査実施事務局:スマートエイジング)
  090-9101-1878(担当:徳田)
 □調査・研究全般に関して
  〒261-8586 千葉市美浜区若葉2-11放送大学 放送研究等601c 井出訓
  TEL:043−298−4703

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介護離職について、読売新聞に掲載いただきました [介護離職]

7月15日の読売新聞に、介護離職の問題とスマートエイジングを取り上げていただきました。

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(読売新聞2012年7月15日 経済面のコラム「いっぴつ経上」)

介護の問題は、生活面や社会面に掲載されることが多いですが、
経済面に載せていただいたことは、時代が変わりつつあるのを感じます。
行政の仕組みだけに頼らない、新しい「公」を作っていくという問題意識を共有できる方たちと連携をしながら、この問題に向き合っていきたいと思います。
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介護で仕事を辞めようと考えているあなたへ [介護離職]

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家族の介護で仕事を辞めようと考えているあなたへ

親や配偶者の介護によって、これまで当たり前のように
こなしてきた仕事や生活が回らなくなり、とても戸惑われていることと思います。
体力的にも、精神的にも限界を感じているのではないでしょうか。

あらかじめ言っておきますが、「介護で仕事を辞めてはいけない」という訳ではありません。
どのような判断をされるかは、あなたご自身で決めることであり、
ご自身で判断されたことこそが最も望ましい選択であると考えます。

そのことを前提にした上で、敢えて言わせてください。

今、仕事を辞めようと考える理由は何ですか?

もし、「介護をきっかけに新しい生き方を見つけたいから」
ということであれば、ぜひ、そうしてください。

しかし、もし、
「会社に迷惑がかかるから」
「自分が介護をするしか方法がないから」
「専門家に辞めるように勧められたから」
という理由であれば、もう一度だけ考えてみてください。

「会社に迷惑がかかるから」というのは、
仕事を辞める方のほとんどが口にする理由です。
確かに、不定期で仕事を休んだり、残業ができなかったりすれば、
職場の同僚がカバーすることになり、一時的に迷惑となることもあるでしょう。

しかし、本当に会社に迷惑になるのでしょうか。
子育て中の社員が、労働時間を短くしたり、子どもの急な発熱で半休をとったりすることは、ある程度当たり前のことと思われているのに、介護では同じようなことは認められないのでしょうか?事前に職場にどのように伝えるのか、個人で仕事を抱え込まずどうすればチームで仕事ができるのか。誰に、どのような迷惑をかける可能性があるのかをひとつひとつ検証し、職場でのコミュニケーションや働き方を見直せば、迷惑にはならないケースがほとんどだと思います。

「自分が介護をするしか方法がないから」というのも、
よく耳にする言葉ですが、これも本当にそうでしょうか?

介護に始めて直面した方とお話をすると、
一緒に暮らして全部面倒を見るか、介護施設に入れて全部おまかせという2つの選択肢だけという二者択一のイメージをもった方が結構います。

実際には、一緒に暮らしているけれど、日中は訪問介護やデイサービスを利用して、自宅で顔を合わせるのは夜だけという人もいれば、介護施設には入っているけれど、毎日顔を見に行って、身の回りのお世話をしているという人もいます。介護サービスには、様々な種類があり、0か100かではなく、その間に無数の組み合わせが存在します。

制度は非常に複雑で、頻繁に制度改定もあるので、分かりにくいこと、この上ないのですが、希望される暮らしを考えて、組み合わせを複数検討してみましたか?

「自分が家で介護に専念したい」ということならばいいと思いますが、
「〜しかないから」という理由は、たいていの場合、他の選択肢を知らないうちに排除してしまっている可能性が大です。

「専門家に勧められたから」というのは、
もっともやっかいな理由のひとつです。

介護の場合、「専門家」というのは、
ケアマネジャーや地域包括支援センターの人が多く、時々医師や看護師だと思います。

専門家だし、すごく親身になってくれる人が言うことなので、間違いないだろうと思うのも、無理はないですが、介護だけを理由に仕事を辞めることを勧めるようであれば、もはやその人は専門家ではりません。

確かに、介護保険制度の専門家であったり、医療の専門家かもしれません。
しかし、仕事との両立の専門家でもなければ、生き方の専門家でもありません。
介護と仕事を両立する手段は無数にありますし、どのような生き方をするかは、あなた自身に委ねられるべき問題です。介護や医療の専門家に、生き方を委ねるのは辞めましょう。


そうは言っても、もう精神的に追いつめられて、
ヘトヘトで、クタクタで、とにかく休みたい。
だから仕事を辞めるんです。

という方もいるかもしれません。

その場合は、辞めるのではなく、介護休業を取ってください。

そんな制度、うちの会社にはない・・・と思う人もいるかもしれませんが、
法律で、全ての会社に、93日の介護休業を設けることが義務づけられています。
社内規定になかったとしても、休業をとる権利は発生しています。

どうせ辞める覚悟なのであれば、休業を取って体制を立て直しましょう。
その間に、頭をすっきりさせて、介護サービスの組み合わせを検討し、試してみて、仕事と両立できる手応えを持つことができます。もし、どうしても巧くいかなければ、その時は辞めればいい・・・と思えば、休業をとってみる気が湧いてきませんか?

「もてるためには、ダイエットして痩せないといけない」
「金持ちにならないと幸せになれない」
「借金が返せなくなったら、自殺するしかない」

これらは、全部思い込みです。
目的を達成するためには、他にいくらでも手段はあります。

「介護が必要になったら、仕事を辞めないといけない」

というのも、同じくらいの思い込みです。

思い込みを捨て、もう一度だけ、考えてみてください。

*** この文章は、介護と仕事の両立を支援する立場から、介護離職を検討されている方たちへ向けてあてたメッセージです。介護離職された方への非難や批判を意図したものではなく、望まない形の介護離職をゼロにするため、あえて呼びかけ調で、強い表現を使わせていただいていますので、ご理解いただければと思います。
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