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ケアマネが5200万円を横領 問題の真因は? [ニュース]

認知症がらみのニュースが続いています。

ケアマネジャー:高齢姉妹の5200万円着服容疑 兵庫
認知症と寝たきりの姉妹の口座から多額の預貯金を勝手に引き出した疑いがあるとして、兵庫県明石市の「明舞中央病院」が、男性ケアマネジャー(61)を懲戒解雇にしていたことが5日、分かった。ケアマネジャーは口座から少なくとも5200万円を引き出し、土地や住宅、車の購入に充てたという。姉妹らは横領容疑などで刑事告訴を検討している。  姉妹の代理人によると、2人は寝たきりの姉(92)と認知症の妹(86)で、明石市内で同居。自宅で介護を受けており、ケアマネジャーは02年ごろから担当していた。09年11月に民生委員に被害を訴えたことで発覚し、08年1月に550万円▽同年3月に2000万円以上▽09年2月に1450万円--などが引き出されていた。市によると、引き出した額は計6000万円に上るという。  病院は現金の引き出しを不適切として、先月、ケアマネジャーを懲戒解雇。県と明石市も調査を始めた。ケアマネジャーは土地を売却するなどして約3400万円を返したという。ケアマネジャーは毎日新聞の取材に対し、引き出したことを認め、「了解をとったつもりだった。借りたお金や、もらったお金もある」と説明している。
                                       毎日新聞2009年1月5日

これは、個人の倫理の問題というより、仕組みの問題ではないかと思います。
介護サービスは、家庭の中に他人が入り込むことを前提としている一方で、財産の管理は基本的に自己管理。判断力が低下した高齢者がこうした被害にあうのは、現行の仕組みでは不可避ではないかと思います。(当然介護の現場で働く人のほとんどが高い倫理感と責任感を持っていることは言うまでもありませんが。)

後見人制度は、こうしたことを防ぐための仕組みのひとつですが、主に財産の管理などが目的で、日常のお金の管理は本人まかせというのが実状です。私の関わるNPO法人「長寿社会の安全安心な暮らしを実現する会」(今年4月に本格始動)では、弁護士やFP、医療関係者、電気、ガス会社などが集まって、こうした被害を防ぐ方法を研究中です。早くこうした被害を防ぐ仕組みづくりを実現したいと思います。

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