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介護殺人が止まらない [ニュース]

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またもや、起こってしまった。
認知症の妻を殺害したとして、和歌山県警湯浅署は3日、同県湯浅町吉川、無職岡本俊彦容疑者(80)を殺人容疑で緊急逮捕し、発表した。「自分がやった」と容疑を認めているという。  同署によると、岡本容疑者は3日未明、自宅寝室で、妻博枝さん(73)の首をタオルのようなもので絞めて殺害した疑いがある。午前4時過ぎ、同じ敷地内で隣接する住宅に住む長男の妻(48)に伴われて同署に自首したという。  博枝さんは重度の認知症で、岡本容疑者や長男夫婦の介護を受けていたが、昨年8月からは同県有田川町内の老人福祉施設に入所。岡本容疑者の要望で同年12月31日に退所したといい、岡本容疑者との2人暮らしに戻ったばかりだった。
                                         (朝日新聞2010年1月4日)
詳しい事情は分かりませんが、事件の背景に認知症と介護の問題があったことが想像されます。
介護殺人について調査した日本福祉大の加藤悦子准教授によれば、2007年までの10年間に起こった介護殺人(介護を受ける60歳以上が被害に遭った殺人・傷害致死事件)は少なくとも350件。これは、報道されたものを調べた結果なので、この数字は氷山の一角というのが実態です。

なぜこうした悲劇を防げないのか、様々な観点があるかと思いますが、心の準備もないまま、認知症という病がご本人と家族を襲い、どのようなサポートを受けることが可能なのか十分な情報もないままに、次々と困難が降りかかり、心身ともに疲弊していくという悪循環の構図が多くのケースに共通しています。

多くの人たちがこうした循環に陥らないよう、一日でも早く地域の仕組みづくりをしなくてはいけないと、思いを新たにしました。

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