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画期的!高齢者支援システムを香港の社会起業家に学ぶ  [活動日誌]

 社会起業家で有名なシュワブ財団の、ソーシャルアントレプレナーアワード2009(アジア部門)を受賞した香港のティモシー・マーさんの講演に行ってきました。なかなかエネルギッシュな方で、とても刺激を受けました。

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1月16日 第10回ISL社会イノベーター・フォーラムにて

 ティモシーさんが設立したシニアシチズン・ホームセーフティ・アソシエーションでは、独居老人に対し、24時間の緊急時連絡・救助サービスなど、ユニークかつ効果的なサービスを行っています。
 日本でも、同様のサービスは警備会社などを中心に提供されていますが、月数千円の費用とサービスに応じた追加料金が発生するのに対し、香港では、一月あたり一人100香港ドル(現在のレートでは、1100円)で会員となることができ、ライフラインだけでなく、健康相談や生活支援など多様なサービスを受けることができます。

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 香港では、家に暖房器具がないため、寒波の際に100人を越える高齢者が孤独死を迎えていたそうです。そうした事態を防ぐために、ハンズフリーの機器を高齢者のお宅に設置、本人からのSOSだけでなく、予防的に情報提供を行っているそうです。緊急度が高い場合は、オペレーターが救急車を要請し、高齢者の基礎疾患などの情報を搬送先へ伝え、スムーズな対応につなげているそうです。ひとつひとつはありそうで、全体の仕組みは、非常にユニークなものだと思います。

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 会員のうち、自己資金で会費を払っている人が40%、政府から認定を受けて会費相当の手当てをもらっている人が40%、寄付によりまかなわれている人が20%だそうです。政府がこうした活動を認め、かつある種の連携をとっていること。また、趣旨に賛同する人の寄付が、運営費にではなく、誰かのために役立っていると実感できることなど、非常に参考になる運営方法です。
 ティモシーさんは、他社との差別化やマーケティングなど、ビジネスの世界では当たり前のことが、社会分野ではなされていないことが非常に多いと言っていました。ビジネスの視点の重要性を改めて感じました。


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