NPO界のマイクロソフトに学ぶ [書籍]
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
- 作者: ジョン ウッド
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: ハードカバー
若くしてマイクロソフトのエグゼクティブとなったが、
その生き方に疑問を感じ、退職。
途上国に本や図書館、学校を作る
NPO Room to Readを立ち上げたジョン・ウッド氏の自伝。
これがなかなか学ぶことが多い!
途上国に学校を作ったりするプロジェクトは、日本を含め
様々あるがこの団体がユニークなのは、ビジョンと運営方法です。
多くのNPOが、途上国の悲惨な状況を伝え、罪悪感を材料に、
漠然と寄付を求めるのに対し、Room to Readでは、具体的解決メニュー
を提示します。
・ 2500ドル 女子奨学金10年分
・ 3000ドル 図書室の開設
・ 1万5000~3万5000ドル 学校の建設 など
運営コストは、徹底的に削り(5~10%)、寄付の行き先を完全に把握
できるように公開することで、寄付をする人の満足度を高めることに成功しています。
目標は、「2020年まで1000万人の子どもに、生涯の教育という
贈り物を届けること」。非常に野心的な目標だと思いますが、
2000年の設立以来、310万人以上の子供に教育の機会を提供。
以下のような成果が上がっているそうです。
・832校の学校建設
・7,526ヶ所の図書室/図書館 設立
・334タイトルの現地語児童書(計600万冊以上発行)
・8,786名に女子教育支援プログラム提供
現在の日本のNPO業界は、いいことをしているのだから、
理解してもらって当然という風潮が以前としてあり、
自分たちの手法が、他の手法に比べて、効果的であること
示す作業を怠っているのを強く感じます。
まさに、NPO業界のマイクロソフトというべき Room to Readから、
学ぶことは少なくないのではないでしょうか?
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