SSブログ

福祉で地域活性化 富士宮市を訪問  [認知症フレンドシップクラブ]

焼きそばと認知症の町 富士宮

先週、静岡県・富士宮市にお邪魔してきました。

DSC_0316.JPG

B級グルメの富士宮焼きそばが有名ですが、実は認知症の分野でも町づくりの取り組みで全国的に知られています。認知症フレンドシップクラブの旅プロジェクトと連携して、富士宮を認知症の人や家族が安心して過ごせる旅先にできないかということで、関係するメンバーで訪問してきました。

DSC_0308.JPG

認知症について理解を持った認知症サポーターが町の様々なところへ浸透しています。一般の住民はもちろんのこと、商店街、タクシーの運転手さんや旅館の人までこうした講座を受講しているそうです。駅前の商店街でも、全ての商店の人がサポーターとなっています。
フレンドシップクラブでも、そうしたお店の開拓や認定を行っていますが、商店街ぐるみでこうした取り組みをしてくれるのは本当に心強いことです。

DSC_0313.JPG

通常、認知症サポーターの養成は、自治体や地域包括支援センターが業務として実施しているため、主催者は講座を開催しただけ、参加者も参加しただけということになってしまいがちですが、富士宮市では、住民や企業の側の声で講座を実施しているため、養成しているサポーターそのものは、それほど多くないけれども、その後、町の人たちによる自主的な企画や活動につながっていくそうです。
富士宮名物の焼きそば屋さんの店先にも、認知症サポーターを示すオレンジリングが何気なく飾ってあり、「恐るべし富士宮!」と思わざるを得ませんでした。

福祉と地域活性化
DSC_0314.JPG
富士宮を案内してくれたのは、市役所で福祉を担当する稲垣康次さん(写真中央)
富士宮の取り組みのキーパーソンの中のキーパーソンです。
短い滞在だったにも関わらず、特別にアレンジしていただき、福祉の関係者や、商店街、旅館組合の方からお話を伺うことができました。稲垣さんたちは、単に福祉の町を作りたいということだけではなく、障害者や認知症の人も働ける場を作り、誰もが安心して時間を過ごせる町を作ることで、外から多様な人を呼び込み、地域を活性化しようと考えています。

DSC_0312.JPG

写真中央の女性は、駅前の商店街のおかみさんの会の代表を務める増田恭子さん。
商店街の衰退に危機感を持った商店をまとめて、月に1回、市を開いています。そこは、町の物産を売る場でもあり、障害者が働く場でもあり、地域の人が歌や踊り、趣味などを披露する場にもなって、にぎわいを生んでいるそうです。地域にいる人や、地域にある様々な資源が、地域の活性化の材料にもなるし、観光資源にもなると、増田さんたちは考えています。

旅プロジェクトと連携
今回、実際に訪問させていただいて、お話を伺い、全国の認知症の人や家族が安心して旅行できる旅行先として、プロジェクトを進めていけそうだと感じました。これから、富士宮市、旅館や商店街、福祉の関係者と連携して、旅行商品づくりを進めて行こうと思います。単に「やらないといけない」といった規範としての福祉ではなくて、「それやったら面白いね」という文脈で、地域振興として進めて行ける予感がしています。

春にまず、どんなニーズがあるか、どんなコンテンツがあるか、
地域の人と利用する認知症の人や家族も交えてワークショップを実施することになりそうです。
ワクワクがいっぱいのプロジェクト、これからが楽しみです!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。