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フューチャーセンターセッション  認知症の人と一緒に考える未来の“道具” [認知症フレンドシップクラブ]

今月末から始まるフューチャーセンターウィーク。
6月5日には、認知症をテーマにセッションを開催します。

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多様な人たちが集まり、対話を通じて、社会的課題の解決をはかるフューチャーセンター。認知症の人たちが持つ体験を手がかりに、昨年から連続セッションを開催し、未来について考えてきました。3回目の今回は、認知症の当事者の方にも参加いただき、認知症の人が自分らしく暮らしていくことをサポートする“道具”のプロトタイピングをします。

個別性が高く、見えにくい障害である認知症の方たちとの対話を通じて、認知症の当事者だけでなく、全ての人に必要となる“道具”の未来が見えてくるのではないかと思います。デザイン、ものづくり、支援に興味のある方にぜひご参加いただければと思います。

日時 6月5日(火)13:00〜17:00
場所  地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) セミナースペース
東京都 渋谷区神宮前5-53-70 国連大学1F
定員 50 人
参加費 無料
主催 国際大学GLOCOM、認知症フレンドシップクラブ、富士通研究所

<内容>
□ 第1・2回の振返り
□ ゲストから見える未来
  (認知症当事者、支援、道具、デザインなどのトップランナー)
□ グループに分かれての“未来の道具”のプロトタイピング
□ 発表

<申込方法>以下、申込みサイトよりお申込みください
https://docs.google.com/spreadsheet/embeddedform?formkey=dE42RWkwcXZHUWVJck5PeFhoYkJCSlE6MA

期間中には、他にも様々なテーマのフューチャーセッションが開催されます。
詳しくは、Future Center Weekをご覧下さい。
私は、もうひとつ6月6日に、スマートエイジングをテーマに、リアル人生ゲームを作ろうというセッションも開催
します。こちらも非常に面白いセッションになると思います。詳細は、のちほどお知らせしますが、ご興味ある方はぜひご参加ください。こちらの申込みは、フェイスブックアカウントをお持ちの方は、サイトより参加申込みをお願いします。フェイスブックアカウントをお持ちでない方は、スマートエイジングのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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福祉で地域活性化 富士宮市を訪問  [認知症フレンドシップクラブ]

焼きそばと認知症の町 富士宮

先週、静岡県・富士宮市にお邪魔してきました。

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B級グルメの富士宮焼きそばが有名ですが、実は認知症の分野でも町づくりの取り組みで全国的に知られています。認知症フレンドシップクラブの旅プロジェクトと連携して、富士宮を認知症の人や家族が安心して過ごせる旅先にできないかということで、関係するメンバーで訪問してきました。

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認知症について理解を持った認知症サポーターが町の様々なところへ浸透しています。一般の住民はもちろんのこと、商店街、タクシーの運転手さんや旅館の人までこうした講座を受講しているそうです。駅前の商店街でも、全ての商店の人がサポーターとなっています。
フレンドシップクラブでも、そうしたお店の開拓や認定を行っていますが、商店街ぐるみでこうした取り組みをしてくれるのは本当に心強いことです。

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通常、認知症サポーターの養成は、自治体や地域包括支援センターが業務として実施しているため、主催者は講座を開催しただけ、参加者も参加しただけということになってしまいがちですが、富士宮市では、住民や企業の側の声で講座を実施しているため、養成しているサポーターそのものは、それほど多くないけれども、その後、町の人たちによる自主的な企画や活動につながっていくそうです。
富士宮名物の焼きそば屋さんの店先にも、認知症サポーターを示すオレンジリングが何気なく飾ってあり、「恐るべし富士宮!」と思わざるを得ませんでした。

福祉と地域活性化
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富士宮を案内してくれたのは、市役所で福祉を担当する稲垣康次さん(写真中央)
富士宮の取り組みのキーパーソンの中のキーパーソンです。
短い滞在だったにも関わらず、特別にアレンジしていただき、福祉の関係者や、商店街、旅館組合の方からお話を伺うことができました。稲垣さんたちは、単に福祉の町を作りたいということだけではなく、障害者や認知症の人も働ける場を作り、誰もが安心して時間を過ごせる町を作ることで、外から多様な人を呼び込み、地域を活性化しようと考えています。

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写真中央の女性は、駅前の商店街のおかみさんの会の代表を務める増田恭子さん。
商店街の衰退に危機感を持った商店をまとめて、月に1回、市を開いています。そこは、町の物産を売る場でもあり、障害者が働く場でもあり、地域の人が歌や踊り、趣味などを披露する場にもなって、にぎわいを生んでいるそうです。地域にいる人や、地域にある様々な資源が、地域の活性化の材料にもなるし、観光資源にもなると、増田さんたちは考えています。

旅プロジェクトと連携
今回、実際に訪問させていただいて、お話を伺い、全国の認知症の人や家族が安心して旅行できる旅行先として、プロジェクトを進めていけそうだと感じました。これから、富士宮市、旅館や商店街、福祉の関係者と連携して、旅行商品づくりを進めて行こうと思います。単に「やらないといけない」といった規範としての福祉ではなくて、「それやったら面白いね」という文脈で、地域振興として進めて行ける予感がしています。

春にまず、どんなニーズがあるか、どんなコンテンツがあるか、
地域の人と利用する認知症の人や家族も交えてワークショップを実施することになりそうです。
ワクワクがいっぱいのプロジェクト、これからが楽しみです!

認知症フューチャーセンター [認知症フレンドシップクラブ]

富士通研究所と国際大学GLOCOMと一緒にやっている認知症をテーマにしたプロジェクト。8日に、二子玉川のcatalyst−baでフューチャーセンターセッションをやりました。

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フューチャーセンターって、何?と思われた方も多いと思いますが・・・
詳しくはhttp://futurecenter.blog.fc2.com/
拙ブログでも以前のエントリーで紹介させていただきました

70名以上の方にご参加いただきました。
IT、素材メーカー、自動車、デザインなど様々な会社の人たち、認知症に関わる医療・介護分野のトップランナー、NPOや社会起業家などソーシャルセクターの人たちが集まりました。認知症をテーマにした集まりで、これだけ多様な方たちが集まったのは日本初だと思います。

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人生の主人公で有り続けることができる社会とは?
フューチャーセンターの大きな特徴のひとつに、多くの人が共感できる問いを作り出していくというものがあるのですが、この日のテーマは、「人生の主人公であり続けることができる社会とは?」というものでした。認知症の人が感じる生きにくさや、それらを支えるアイデアや経験をもつトップランナーをゲストにお迎えし、それらをもとに、上記テーマをみなさんで考えていきます。ゲストは、認知症の人が働くことを支援する活動をする方、認知症のご家族を持つ方で、ツイッターを使って一緒に食事をする会を呼びかけたことがあるという方などからお話を伺いました。(認知症ご本人の佐藤雅彦さんも登壇予定だったのですが、残念ながら風邪のため欠席されました。代わりに、認知症の人として、日頃感じる生活のしづらさと社会に期待することを文章でいただきました。)

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その後、グループに分かれてのワールドカフェを経て、「人生の主人公であり続ける」ために必要な要素を考え、それに対して自分や自分の所属する会社・団体は何ができるかを考えていきました。世の中には、実に様々なことをしている人がいるもので、私が想像もしない様々なアイデアの卵が生まれました。

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認知症シミュレーター
例えば、面白かったのは「認知症シミュレーター」。毒キノコを食べて、一時的に短期記憶が飛んでしまう症状を体験した方から出たアイデアで、身体的ハンディキャップを体験するものはあるが、認知症はないということで、認知症の人が感じていることを体験できるような技術やプログラムを開発できないかというものでした。もしこんなものがあれば、社会が大きく変わるかもしれません。

できることを奪わない技術
それから、認知症の方が身近にいる方の体験からでてきたのが、「できることを奪わない技術」という考え方でした。トイレが自動で流れたり、ドアが自動で閉まったりすることは一見便利ですが、トイレを流すとか鍵を閉めるという「できること」を奪うことにつながる場合もあります。もし、忘れていたら自動で流れるけど、できるだけ「できること」を優先するような技術はないだろうかという考え方です。認知症のご本人の佐藤さんの言葉「できることを奪わないで欲しい」と、呼応するものではないかと思います。もし、これらが、高齢化社会のデザインのガイドラインの中に組み込まれれば、もっと住みやすい社会になることでしょう。

こうしたアイデアを言うだけでは、何も変わらないかもしれません。しかし、参加者の方たちが実際に知り合いとなり、その間に熱が生まれました。このつながりを大事にして、アイデアの卵を大事に育てていきたいと思います。まずは、3月に一度、このセッションで知り合った方たちが集まる場「二次会」を開催したいと思っています。
このセッションのために、遠くは奈良から来ていただいた方もいました。みなさんの思いが必ず未来につながっていくと確信した一日でした。本当にありがとうございました。
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なぜ、フレンドシップなのか? [認知症フレンドシップクラブ]

最近、様々な場所で、認知症フレンドシップクラブのお話をさせていただきます。
介護や医療の分野だけでなく、一般の方や企業の方々との対話の中で、

「なぜフレンドシップなのか?」

漠然と考えていたことが、より明確になってきました。

私のこれまでの活動を整理する上でも重要なことなので、少し長くなりますが、以下に述べてみたいと思います。

線としてのケア

1 .jpg認知症の分野において、「あそこの施設はよくない」とか「どこそこの先生は、名医だとか」という話は、おおざっぱに言ってしまえば、認知症の人と何か(例えば、介護だったり、医療だったりします。)という一本の関係性の話です。(※赤丸が認知症の人、もう一つの丸が医療や介護などです。)

確かに、認知症をめぐる個々の医療・ケアの質の問題は、重要です。様々な病院や施設を取材すると、同じ日本の同じ時代なのかと思うほど、異なる風景が広がっていることがあります。しかし、これは、あくまでケア(ここでは医療を含む広い意味)の質、つまり線が太いか細いかという問題が扱われているに過ぎません。病気になると、多くの人が、名医探しや優良な介護施設探しを始めますが、これは多くの場合あまりうまく行きませんし、お金やコネを持っていない人にとって解決にはなりません。

”遠くの名医”に診断を受け、高級有料老人ホームに入っても必ずしもよいとは限りません。むしろ、認知症の分野において、”遠くの名医”は多くの場合問題の種ですらあります。「線としてのケア」の議論で抜けているのは、個々のサービスの質だけを問題にしていても解決は見えてこないのです。

面としての多職種連携

2.jpgそこで提唱されるのが、多職種連携です。医療や介護、行政などが情報を交換し、目的意識を共有することで、その人の生活の質を上げていこうという考え方です。正三角形の頂点には、医療、介護、行政などが入り、真ん中に認知症の人が入る図をよく目にすると思います。線に対し、これは面としてとらえることができると思います。

この議論で重要なのは、医療や介護といった個々のサービスの質だけでなく、それらがどのようにつながっているか、主体同士の関係性、形が問われている点です。この考え方ならば、個々のサービスの質がそれほど高くなくても、チームとして連携すれば、認知症の人や家族の生活の質を高めることができるということです。高度医療や高級介護施設が多い東京ですが、認知症の人や家族を支える体制が整っていないと言われるのは、面としての多職種連携がうまくできていないことが背景にあります。

一見、ここまでの議論で十分にも思えますが、面としてとらえる考え方にも限界があります。それは、医療や介護が連携する目的は単一で、多くの場合、認知症の人を「保護する対象」としてとらえている点です。様々な専門家たちが連携を何のためにするのかと言えば、そこに問題があると考えるからです。もちろん、個々の医師や介護職は、必ずしも認知症の人を”問題”と捉えているわけではありません。しかし、専門家が仕事としてやるからには、そこには一定の目的があることは否めない事実です。連携はある目的があるから連携しているのです。ある認知症の人の人生や暮らしから考えた時に、専門家が占める位置というのは、ごく一部に過ぎません。面としての連携は、面の中では強固な連携に見えますが、別の角度から見れば一枚の紙に書かれた図に過ぎないのです。

各地では、連携が声高に叫ばれ、連携が重要なことは言うまでもありませんが、一方で、同じ地域に住んでいても、同じ医療や介護の資源と使っていても、豊かに生きる人もいれば、疲れきってしまう人もいる。これまで認知症の人や家族を取材させていただき、強く感じてきたのは、まさにこの点でした。

立体としてのコミュニティ

3.jpg私が、感じているこの感覚を図で表すとすれば、三角錐の中にあって、様々な角度から支えられる人の存在です。医療や介護の連携は、ひとつの面ではありますが、同時に、その人を支えているのは、友人であり、町や旅先で出会う人であり、買い物をしたお店の人だったりします。立体を観察すると、多様な面があり、それらに支えられた認知症の人は、多少の衝撃では揺るがない存在になっています。

「なぜ、フレンドシップなのか?」という問いに関しては、この問題意識から自ずと答えがでてきます。人の存在を、立体的に捉えると、認知症の問題を医療や介護といった専門家だけにまかせる面のアプローチでは、認知症の人の生きがいや人生の豊かさを担保することはできません。ある時は、患者や要介護者という面も持ちますが、ある時はお客さんであり、ある時は趣味人であり、ある時は頼られる友人でもあるのです。

よく福祉業界では、公的なサービスのことをフォーマルサービスと呼び、ボランティアや助け合いのようなものをインフォーマルサービスと呼び、後者を前者の補完的なものと位置づける傾向がありますが、私はこれは完全に間違った呼称だと思っています。人を支えるの面には様々な面があり、どちらも不可欠なものなのです。高齢社会の問題を、社会保障の持続性の問題ととらえる傾向も同じように、誤りだと思います。公的なサービスだけでなく、コミュニティーのあり方やそれを支える民間のサービスを一緒に考えて初めて解が見えてくるのだと思います。

今、様々な分野で活躍する人たちや介護医療の分野で挑戦を続けてきた人たちを対話させていただくと、表現こそ違えど、同じことを考えていることを強く感じています。何も認知症のことだけが他の問題と比べて極めて重要ということではありません。認知症の提起することを掘り下げていくと、他の問題同様、コミュニティーの問題(人と人の多層的な結びつきの形)に行き着くのです。

一般に、何もとっかかりなしに、人と人の結びつきを考えることは難しいことです。しかし、認知症の人の抱える生きづらさに耳を傾けることで、より具体的に、よりリアリティーを持って、コミュニティーのあり方を考えることができるようになるのではないかと思います。

***

フレンドシップクラブ東京事務局では、
フレンドシップサポーター(サポ友)の養成講座を実施します。
全ての人にとって実りのある体験になると思いますので、ぜひご参加ください。
http://dfc.or.jp/news/993/






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フレンドシップクラブ奈良事務局 立ち上がりました [認知症フレンドシップクラブ]

本日、めでたくフレンドシップクラブ奈良事務局が立ち上がりました。
2007年に札幌で始まり、8つ目の事務局です。

事務局を担うのは、奈良の若年認知症サポートセンター「絆や」とその関係者の皆さんです。今日は、関係者を集めてのシンポジウムを開いていただき、井出代表と元おりづる工務店の前田隆行さんと一緒にお話をさせていただきました。

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井出先生からは、フレンドシップクラブが始まった経緯や目指している地域像について話があり、前田さんからは、町田市で地域を巻き込みながら人をつなげる「つながりの開」の活動について話がありました。その後、参加者で数人のグループに分かれて、地域と関わる上で重要なことというテーマで対話をしました。

よく「地域づくりが大事」と言われますが、地域って、実際は何なのでしょうか?
みなさんとの話し合いの中で、地域=自治会ではないこと、必要だからという理由で始めるまちづくりは続かないこと、認知症という違う分野で活動する人の中に飛び込んでいき課題や物語を共有することの重要性を再認識しました。

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「絆や」は、認知症の人がしごとをする活動をしたり、地域の人が立ち寄れる駄菓子屋を運営したりと、非常にユニークな取り組みをしています。どうして、こんな取り組みができるのかなと思っていたのですが、奈良の皆さんとお会いして納得ができました。今やっていることが介護保険制度に含まれる業務かどうかといったことはまったく別の次元で、認知症の人や家族と伴に生きていこうという思いを、ひとりひとりが持っていて、その上でそれをどう実現するか日々模索した結果、今の姿があるのだなあと感じました。若い職員の方が、今の仕事が楽しくてしょうがないと言っていたのが、印象的でした。

全国では、熱い思いを持ってユニークな取り組みをしている人たちがたくさんいます。フレンドシップクラブでも、各地で事務局を担っている方たちが刺激し合い、新しい地域社会を作っていく流れを作っていければいいなあと思っています。10年で1700全ての自治体に事務局を作ることを目標に活動していますが、本当に大事な一歩を踏み出すことができた・・・そんな奈良でした。
奈良事務局のみなさん、どうぞよろしくお願いします!

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宮城県の仮設型グループホームを訪問 [認知症フレンドシップクラブ]

先週、RUN伴でみなさまから集めました寄付金をお渡しするため、
仙台市太白区にある仮設型グループホームを訪問してきました。

宮城県では、津波によって全壊した認知症グループホームと小規模多機能が19箇所あります。訪問した蓬田隆子さんのグループホームも、被災前は若林区にあり、津波の被害のため、7人の方が亡くなられました。命が助かった方たちも、住み慣れた環境から避難所暮らしとなり、不安定な精神状態になった方、これまでできていたことができなくなってしまった方も多くいらしゃったということですが、8月から仮設型のグループホームへの入居が始まり、現在は、全壊した19施設はみなさん仮設の施設へと移行できたとのことです。

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外から見ると、普通のプレハブ住宅ですが、内側に入ると、普通のグループホームに近い設備で、入居者それぞれの個室(洋室と、畳部屋があり、以前暮していた環境と同じ環境が用意されいます。)と、リビング、洗面台、風呂などがあり、比較的、被災前と同じような環境が実現しています。

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RUN伴で集まったお金25万円を、蓬田さんが代表をされるNPO法人地域ケア研究所へお渡ししてきました。資金は、全壊した19施設で、今緊急度の高いものとして、耳で測れるタイプの体温計と、この仮設グループホームの脇にある畑で地域の人たちと一緒に行うプロジェクトに使われることになっています。
施設では、津波で備品が流されてしまいましたが、なかなか設備を新たに購入することができない状態が続いています。認知症の方の場合、脇で測るタイプの体温計では、時間が経つうち、外されしまったり、計測をしていることを忘れてしまうことがあり、朝晩の計測の際に思った以上に時間がかかってしまします。今回購入する体温計によって、健康の管理がやりやすくなり、より個別の介護に時間を充てられるようになると仰っていました。

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また、畑のプロジェクトは、認知症の方たちが慣れ親しんだ土いじりができるだけでなく、引っ越しで途切れてしまった地域の人たちと交流をするきっかけにもなります。今回の資金の一部は、畑作業をする際の道具などに使われる予定です。認知症の方が地域とつながりながら暮せる環境づくりの一助となればと思っています。

NPO法人地域ケア研究所の代表蓬田さんから、ご寄付いただいたみなさまへの御礼と、近況と課題についてメッセージをいただきました。





認知症の方の住む環境については、だいぶ整ってきたとのことですが、施設では暖房器具が不足しています。
職員の事務スペースではみなさん毛布をひざかけにして作業されていました。仮設住宅なので、もともと断熱が難しいだけでなく、流されてしまった場所や車のローンを抱えながら、経営的に新たな設備投資が難しい状況です。もう被災地ではモノは足りているという情報もありますが、仮設の介護施設では、暖房器具など不足しているものがあります。

もし、余っている暖房器具等をお持ちの方がいらっしゃったら、是非ご提供いただければとのことです。詳しくは、蓬田さんが代表をされている宮城県グループホーム協議会までお問い合わせください。(暖房器具の中にも、認知症グループホームで使用できるタイプとそうでないタイプがありますので、必ず事前にご確認ください。)

また、。来年も実施予定の、RUN伴へもご協力いただけるとのことですので、北海道、東北、東京をつないだイベントへと発展させていきたいと思います。

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シンポジウム「ケア、はたらく、地域の未来」 動画 [認知症フレンドシップクラブ]

早いものでもう1週間がたってしまいましたが、
先日上智大学で開催したシンポジウムの様子を動画でUPします。



※動画は全部で90分で、9本に分かれています。続きを見る方は、画面上部の動画タイトルをクリックし、youtubeの画面で、関連動画から選ぶか、シンポジウム「ケア、はたらく、地域の未来」というタイトルで検索してください。

ゲストの前田隆行さん、若野達也さんとの対話、そして会場の皆さんの討議を通じて非常に気づきの多い場でした。詳しくは動画に譲りますが、ケアの未来を考えると、はたらく(社会の中で役割を持ち続けること)ことが見えてきて、そして、はたらくことの未来を考えると、地域(人と人のつながり)の未来が見えてくるという関係にあるように思えます。

私個人としては、ケアを考えることは、これからの地域を考え構想していかねばならないということ、それはケア業界の人たちだけで考えていくことではなく、あらゆる人が考えていける問いを見つけねばならないことを再認識する時間でした。参加されたみなさん、ありがとうございました!
時間の都合で、途中までで終わってしまったので、ぜひ続きを考えることをまた継続していきたいと思います。

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認知症フレンドシップクラブ 企画運営スタッフ募集 [認知症フレンドシップクラブ]

フレンドシップクラブの活動も、いよいよ次のステージへ入っていきます。
活動をさらに発展させていくために、東京と千葉で、人材募集をスタートします!
認知症になっても安心して暮らせる地域を全国すべての町で実現するために、一緒に働きたい!という方はご応募お待ちしております。

(転載歓迎)
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【求人】 認知症フレンドシップクラブ 企画運営スタッフ募集

NPO法人「認知症フレンドシップクラブ」は、2007年に札幌で設立され、現在、全国7か所に事務局のあるネットワーク団体です。10年後に全国1700全ての町(自治体)を、認知症になっても安心して暮らせる地域にすることを目標に活動しています。現在、活動が全国へと展開中ですが、そのひとつ、東京と千葉において、活動を次のステージへ発展させていく企画運営スタッフを募集しています。新しい地域をつくるために、一緒に働きませんか?

【職種と業務内容】

●職種
東京事務局 企画運営スタッフ(1~2名)
柏事務局 企画運営スタッフ(1~2名)

●業務内容
・新規プロジェクトの企画運営
・認知症サポーター説明会の企画運営
・認知症サポーター活動のコーディネート
・ウェブやソーシャルメディアを活用した広報
・関連イベントの企画運営 など

【条件/期待される能力】
・ 認知症フレンドシップクラブの理念に共感できる方
・ 事業的手法を通じた社会問題の解決に関わっていく意志がある方
・ 社会人経験のある方(ただし、学生でも補う経験がある場合は可)
・ パソコン業務を行う上で支障のない方(メール、ワード、エクセルなど)

※未経験者歓迎
※認知症の医療や介護に関する経験や資格などはせん。
※必ずしも認知症や社会福祉のことに強い関心がなくても構いません。まちづくりやボランティアの運営、ソーシャルイノベーションなど幅広い関心の方にご応募いただければと思います。

【勤務地】
認知症フレンドシップクラブ東京事務局(新宿区高田馬場;活動エリアは都内全般)
認知症フレンドシップクラブ柏事務局(柏市;活動エリアは千葉県内全般))

【勤務期間】
2011年11月~2012年3月
※希望と状況に応じて継続採用も検討します。
※開始日は相談に応じます。
※当初1か月は試用期間とします。

【勤務時間】
週1~3日程度(勤務日数はご相談に応じます。)
業務内容によっては自宅勤務も可

【待遇】
日当制(例:8時間勤務の場合、日当12,000円)
交通費別支給

【応募方法】
応募される方は、下記までご連絡ください。
日時を調整の上、面談をさせていただきます。
info※dfc.or.jp(※を@にかえてお送りください。)

【募集締め切り】
2011年10月31日(月)まで (※適任者が見つかり次第、締め切りとします)

【連絡先】
NPO法人認知症フレンドシップクラブ東京事務局/柏事務局
担当  : 徳田
E-mail   : info※dfc.or.jp(※を@にかえてお送りください。)
Webサイト : http://www.dfc.or.jp


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旅プロ 今度はみかん狩り&温泉へ行ってきました #kaigo [認知症フレンドシップクラブ]

「毎週の旅行に行っていて、優雅ですね」という声もいただきますが、
これも、仕事です!と言い切ることにしています・・・。

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さて、1日の秩父に続き、10日には、町田のグループのみなさんと今度は、湯河原温泉に行ってきました。今回は、9名のサポーターさんが参加してくれました。前回は学生さんが多かったのですが、今回は、社会人の方に多く参加いただきました。当日の様子は、参加されたみなさんがブログに書いてくれましたので、そちらをご参照ください。
DFC旅サポ「湯河原温泉&みかん狩り」
湯河原みかん狩り&温泉日帰りツアー

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私が印象的だったのは、お風呂での出来事。
露天風呂に使った認知症の方同士が「天国だね~」と言いあっているのを聞いて、この企画をやって本当によかったと思いました。ある知り合いの方から、お風呂は危ないのでやめた方が意見もいただいたのですが、人は安全のために生きている訳ではないのだと思います。(もちろん、最大限の配慮はしてます・・・)

このツアー後、参加されたサポーターの有志の皆さんが、この日感じたことを持ちより、認知症の人と家族が暮らしやすい社会とは何か?そのために、それぞれが持っている専門性や会社はどのような貢献ができるのか?ということを話す場を話しあってくれました。私は残念ながら、参加できなかったのですが、そこで話し合われた内容を後日伺い、非常に新鮮な視点を感じました。(詳しくはまたご報告します。)医療や介護の現場では、当たり前に思われていることが、一般の人にとってちっとも当たり前ではないということも少なくありません。旅をみなさんが楽しんでくれたことだけでもうれしいことですが、こうした旅を通じて、日頃と違う人と人との関係性が生まれ、これからの未来を作っていくきっかけとなるのであれば、こんなうれしいことはありません。

ある人には、旅は単なる余興や+αでしかないかもしれませんが、場合によってはこれからを作る大きな一歩となるかもしれない・・・そんなことを感じた旅でした。今回の企画に参加されたみなさんに、本当にありがとうございました!

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10/23 シンポジウム「ケア、はたらく、地域の未来」 開催します [認知症フレンドシップクラブ]

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認知症の人のニーズに真摯に向き合っていくと、ケアは閉じられた空間ではなく、地域へ飛び出していき、役割をもって”はたらく”ことへつながっていきます。

一方で、3.11以降、これからの地域には、人と人とのつながりが必要だねーと言いながら、つながりを生み出し、維持していく核となるものがない状況です。

僕は、もしかして、これら2つのことって結びつくのではないかと思っています。認知症の人だけが暮らしやすい地域ではなく、認知症の人を起点に発想する地域の未来を考えていきたいと思います。

ということで、23日のシンポジウム。ケア関係以外の人も聞きごたえのある内容だと思いますので、ぜひ!


シンポジウム「ケア、はたらく、地域の未来」

2011年10月23日 · 11:00 - 12:30
場所  上智大学四谷キャンパス 12号館4F 401教室

今、認知症ケアの世界では、ケアする/されるという一方的な関係ではなく、適切なサポートを受けながらも、認知症の人も何らかの役割を担うこと=はたらくことの重要性が指摘されています。全国には、農業や飲食店、工務店、駄菓子屋などの認知症の人がはたらく試みが広がり、施設内に留まっていたこれまでのケアの常識は大きく変わりつつあります。ケア、はたらく、地域はどこへ向かっていくのか、最前線で取り組むみなさんとこれからを考えます。

<パネラー>
前田隆行(つながりの開代表、元おりづる工務店)
若野達也(古都の家学園前・若年認知症サポートセンター絆や代表)

<コーディネーター>
徳田雄人(認知症フレンドシップクラブ東京事務局)

定員100名 開場10:30

詳細は、チラシをご覧ください。

※訂正とお詫び※
シンポジウム自体は無料ですが、建物全体で開催されている「介護なんでも文化祭」の参加費として別途500円がかかります。事前のご案内の「参加無料」との表記が不正確であったことお詫びいたします。

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