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旅プロ 秩父へ味覚狩りに行ってきました! [認知症フレンドシップクラブ]

週末に、認知症の人と家族、旅サポのみなさんと日帰りバスツアーに行ってきました。

名付けて「収穫の秋!味覚狩りとバーベキュー秩父日帰りツアー」

認知症フレンドシップクラブと旅行会社がコラボ企画の第二弾として実施しました。
旅サポのみなさんには、事前のワークショップを行い、認知症の人とどのように接したらいいのか、話し合い、考えてきてもらっています。この日参加してくれた旅サポは、大学生と若手社会人のみなさんでした。

集合後、まずはバスの中で、旅サポのみなさんとご本人・ご家族が出会うゲームをしました。お互いにテーマに沿ったインタビューをしたり、お互いの共通点を探したりします。最初は、緊張気味だったみなさんも、話すうちに和やかな雰囲気になり、自然とお互いのことをよく知っていきます。
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この日のメイン企画は、いも堀り。今年はちょっと小ぶりの芋が多いそうですが、みんなで協力して掘ることができました。楽しいことには自然と笑顔が・・・。
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お昼にBBQをして、お腹がいっぱいになった後は、デザートのぶどう狩り。今回の参加者には、果物好きが多く、中には一人で巨峰を6房食べたツワモノも。
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トイレや見守りなど、サポートが必要な時には、ちょっとだけ旅サポの力を借りつつ、基本的にはいろんな世代の人が集まり、お互いを知り、楽しい時間を過ごすことができました。楽しい雰囲気を作り出してくれたご本人、ご家族、旅サポのみなさん、ありがとうございました。
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私たちの旅の一行は、他の人たちからは、どんな風に見えたのでしょうか。

この日の農園には、他にも、子連れの家族だったり、若いカップル、地区の老人クラブなども参加していました。でも、大家族でもないのに、大学生から70代までのメンバーが集まり、一緒に時間を楽しみ、時々必要なサポートをしているという風景は珍しかったのではないでしょうか。

旅行の内容自体は決して珍しいものではありませんが、認知症になると、その人や家族が、こうした当たり前の旅行を楽しむことが難しくなります。それは、物理的なバリアだけでなく、ちょっとした遠慮だったり、周囲の視線だったり、精神的あるいは社会的なバリアも大きく関係しています。

今回の旅行は、来年度からの本格運用に向けたモニターツアーということで、まだ改善すべき点も多いのですが、旅サポの方たちとの出会い、そして旅を通じた交流は、精神的・社会的バリアになにか変化がもたらせるのではないか、そんな気がした一日でした。

先日、別の家族会の方で、長年ご主人を介護され、数年前に看取ったという方がこんな話をしていました。

「認知症になり、仲の良かった主人からの暴言が一番つらかった。いくら、病気のことや本人の不安について理解しているつもりでも、「お前と結婚したことが最大の間違いだった」と言われた時には、本当にショックだった。でも、そんな主人でも、年に何回かのバス旅行に出かけると、旅先では 本当にいい表情をしていた。経済的に余裕はなかったけれど、必死で安いバスツアーを探しては、でかけていました。」

長い日常からすれば、旅は一瞬ですが、一瞬が長い日常に、希望を灯すこともあるのだと思います。まだまだ、クリアすべき課題はありますが、そんな灯がともせるプロジェクトへ発展させていきたいと思います。
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RUN伴 オリジナルソング ができます! [認知症フレンドシップクラブ]

RUN伴の主題歌をプロのバンドが作ってくれることになりました。

大阪を中心に活動する「おかん」というバンドです。
http://wp.rockband-okan.com/
中学時代からの友人だったメンバーで作ったバンドだそうで、以来14年間に渡り音楽活動をしているそうで、すごくまっすぐなメッセージの歌詞と曲がRUN伴にぴったり!

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今年のRUN伴に共感し、奈良から絶大な応援をしてくれた若年認知症サポートセンター「絆や」の若野さんが、知り合いだったおかんのみなさんにRUN伴のことを紹介してくださいました。そして、先日、RUN伴をテーマに音楽を作ってみたいというご連絡をいただき、昨日大阪に打合せに行き、お話しをさせていただき、ぜひ!ということになりました。

「何をしてあげるのではなく、一緒に伴走して生きていける社会」というメッセージをこめた伴という字の意味など、RUN伴のことを精一杯伝えてきました。あとは、おかんのみなさんが感じたことが歌詞となり、メロディーとなり・・・来年春までに音楽を完成させてくれることになりました。とても楽しみです!(ちなみに、来年のRUN伴は、暑い7~8月を避けるため、その前か後にやろうということになっています。)

とてもまっすぐでいい曲を歌っているバンドなので、ぜひ聴いてみて下さい~


~・~・~・~・~・~・~・~・

曲も好きなのですが、もう1つ気に入ったことがあります。
それは、おかんの目標設定の仕方です。

「2013年春に大阪城ホールで、1万人ライブをやる」と決めてしまっているのです。

確かに彼らはライブのチケットは即売になるほど人気がありますが、
大きな事務所に所属している訳ではなく、一見すると時期も限定してしまった目標は無謀な印象も受けます。
でも、彼らはそこに向けて何をしなくてはいけないのかを考え、1つ1つ目標をクリアしながら、音楽活動を続けているそうです。

認知症フレンドシップクラブも、

「2021年までに全国1700の自治体に事務局を作る」ことを目標にしています。

現在のフレンドシップクラブの力では、財政的にも、組織力としても、非常に難しい目標かもしれません。でも、日本全体を本当の意味で、「認知症になっても安心して暮らせる地域」で埋め尽くしたいという目標は、多くの人が共有できるものです。大きな旗を立てれば、そこへ人が集まり、人と人が語れば、そこに知恵が生まれ、大きなうねりになるはずだと思います。今できない理由を挙げることは簡単にできますが、みんなが共有できる夢を提示し、1つ1つステップを踏んでいきたいと思っています。実際に、RUN伴のおかげで、横浜と奈良に新しい事務局が近日立ち上がることになりました!

おかんとフレンドシップ、分野は違いますが、一緒に成長しつつ、歩んで行けるのではないかと感じました。どちらも、引き続き、応援よろしくお願いします!
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「旅サポ」説明会開催しました #kaigo [認知症フレンドシップクラブ]

旅サポの説明会を開催しました。3回開催予定の2回目。

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今回の企画には全部で15名の方にサポーターとして参加いただきます。
福祉を学ぶ学生さん、若手の介護職の方、親の介護も気になる働き盛りの会社員の方、多様な方が集まりました。

説明会と言っても、こちらから何か情報提供をする訳ではなく、参加する皆さん自身のこれまでの経験や持っているイメージについて出し合いながら進める内容です。認知症についてほとんど知らないという方や、認知症の方にあったことがないという方も多くいるのですが、「ありがとうと思うのはどんな時?」「認知症の人ってどんな人(あるいは、どんなイメージ)?」というようなテーマについて、みなさんで話し合っていくと、不思議と、よく知っているつもりの人にも気づきがあるようです。

事務的な説明会を想像して来た方たちもいたのですが、実際説明会に参加して、「気づかされることが多かった」「旅を始める前にこうしたことを考えておくことで、当日が全然違うのではないかと思う」というような感想をいただきました。旅プロのメンバーみんなで一生懸命考えた甲斐がありました~

本番は、1日と10日です。
当日どんな旅の体験になるのか、楽しみです。

旅企画の次回は、いよいよフレンドシップクラブ事務局をまたがった北海道と東京の連動企画を予定しています。東京の人が札幌や函館に行ったり、北海道の人が東京観光やディズニーランドへ行ければよいなーと思っています。開催は来年1~2月頃を検討していますので、お楽しみに!
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「旅サポ」募集しています!   [認知症フレンドシップクラブ]

認知症の方と家族が、行ってみたいけど難しいのでは、と感じることの1つが旅行です。トイレで迷ってしまう、風呂場で自分の着替えを置いた場所が分からなくなってしまうかもしれない。誰かそばにいてくれれば、旅行を楽しむことができるのに・・・

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認知症フレンドシップクラブでは、旅行会社と提携し、そんな方たちが参加しやすい旅行を実現するプロジェクトを始めました。
「旅サポ」と呼ばれるボランティアとと一緒に行く旅行です。
「旅サポ」とは、身体的な介護や介助ではなく、トイレや自由行動の際の必要な時に、そばにいたり見守るボランティアのことです。旅サポの方は、ちょっととしたお手伝いをしていただきながら、会話を楽しんだり、旅行自体を楽しんでいただきます。

来年4月からの本格開始を目指し、この秋にモニターツアーを実施します。そのツアーに参加いただけるボランティアを募集しています。旅行好きの方、みなさんとの会話を楽しみたい方、認知症の方や家族のサポートに興味がある方・・・資格や知識・経験は一切不要ですので、是非ご参加ください。ご友人や家族単位でサポーターとして参加いただいても構いません。何かご不明の点がありましたら、認知症フレンドシップクラブもしくは、チラシにあります旅行会社までお問い合わせください。

詳細はチラシをご覧ください。
10月1日(土) 収穫の秋!味覚狩りとバーベキュー秩父日帰りツアー
10月10日(月・祝) 収穫の秋!湯河原みかん狩り&温泉日帰りツアー

※ 「旅サポ」の方には、認知症についての基礎知識と対応の基本的な考え方についての事前説明会を開催します。(詳しくはチラシをご覧ください))
※ このプロジェクトは、モニターツアーですので、必ずしも認知症フレンドシップクラブの会員である必要はありません。どなたでもご参加いただけます。

<2011年3月に実施した春のモニターツアーの参加者の声>

ご本人・ご家族
●夫婦での久しぶりの旅行を楽しめつつ、必要なところでサポートしてもらえよかった。
●トイレに行くとき、同性のサポーターについていってもらえ安心した
●(ご本人が)旅行がとても楽しかったようで、帰宅後もよく旅行の話題がのぼっている

サポーター
●旅行が好きなので、好きなことで役立ててうれしい
●事前の説明会もあり、安心して行動できた
●「安心して楽しめた」と言われ、参加してよかった
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RUN伴ありがとうございました! #kaigo [認知症フレンドシップクラブ]

先日、無事RUN伴を終えることができました。

ちょっと日が経ってしまいましたが・・・関係者の皆様へ御礼申し上げます。

ふだんは、介護する/される関係にある認知症の人や家族、介護職の人たちが、襷をつなぐという、1つの目的に向けて、一緒に挑戦するという趣旨で、函館から札幌まで300キロを3日間かけて走りました。初回なので、参加者を集めるのに苦戦するかなーとも思っていたのですが、共催団体の強力なバックアップもあり、実り、トータルで173人が参加するイベントになりました。多くの方から、寄付や賛同のTシャツ購入などもいただき、一定程度のお金を、被災地の認知症の方の支援と、認知症フレンドシップクラブの新規事務局立ち上げ資金として活用させていただくことができそうです。(会計報告などは、のちほどHP上でいたしますので、もうしばしお待ちください)

当日の様子などは、ホームページにまとめましたので、下記をご覧ください。

当日の写真・twitterまとめ
http://dfc.or.jp/news/749/
北海道新聞の記事
http://dl.dropbox.com/u/5777621/%E6%96%B0%E8%81%9E%E8%A8%98%E4%BA%8B.JPG

85歳のおじいちゃんが、この大会のために、運動靴を新調してトレーニングしたり、介護施設のお年寄りが自分たちで作った手芸品を売ったお金を募金箱ごと寄付してくれたり・・・本当に人の力、温かさ、そしてつながりを感じることができる3日間でした。

走るということを通じて、人がつながり、流れができるということを、強く実感しました。
この企画を聞いた東京や関西の介護関係者からは、早くもうちの地域でもやるよ!”との声をいただいています。近い将来、北海道から沖縄まで、1つの襷をつないで、日本を縦断をしてしまおうと本気で考えてしまっています。

RUN伴の「伴」、伴走という言葉から来ています。
認知症の人に何かをしてあげる(あるいは、される)のではなく、ただ一緒に走ろうよ、
一緒に生きていこうというメッセージが、このイベントを通じて全国に広がっていけばいいなあと思います。

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RUN伴 始まりました [認知症フレンドシップクラブ]

いよいよRUN伴始まりました。
明後日まで襷をつないで札幌を目指します!

走っている様子は、
ツイッター公式アカウント @run_tomo
ハッシュタグ #run_tomo
でご覧ください。

今日一日終わり、多くの人の思いが襷でつながっていくのを実感しました。
明後日終わると何かが変わる、そんな予感がします。
ツイッターなどで応援メッセージもぜひおねがいします!
寄付も受け付けております。詳細は認知症フレンドシップクラブホームページをご覧ください。

認知症フレンドシップクラブ 町田事務局スタートしました #kaigo [認知症フレンドシップクラブ]

今月、フレンドシップクラブ、7番目の事務局が町田事務局が立ち上がりました。

町田では、本格的なサポーター活動は、今年秋からを予定していますが、それに先駆け、ご本人、家族、メンバー同士が交流をしたり、不安や悩みを抱えた方が相談できるサロン活動を始めています。

毎週 木曜日 9:30~16:00 町田市芹が谷公園 ひだまり荘
毎週 土曜日 9:30~16:00 町田市鶴川
                    地域コミュニティカフェレストラン・リレイス ワイワク22

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先週の木曜日にお邪魔してきましたが、近くのお年寄りと介護施設の方が散歩のついでに立ち寄っていました。認知症の方や家族、支援者など、どなたでも、立ち寄れますので、お気軽にどうぞ。

<事務局連絡先>
専用携帯電話  080-5530-1112
F A X 042-791-7139
ninjinsha@nakayosi.net 

活動の様子は、町田事務局ブログでもご覧になれます。
http://dfc-machida.blog.so-net.ne.jp/

町田の近くにお住まいの方は、ぜひご利用や応援よろしくお願いします。

4年前、大学の研究室から始まった活動が、各地へ活動を広がり、とてもうれしく思っています。できないことではなく、やりたいこと、行きたい、会いたい、を応援しようというフレンドシップクラブの理念が各地でも必要とされているということではないかと思います。

フレンドシップクラブでも、全国へ活動を広げていくべく準備しています。みなさんの町でも、フレンドシップクラブの活動を始めてみたいという方がいらっしゃいましたら、本部でもお手伝いしますので、是非ご一報ください!


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RUN伴 Tシャツ完成! [認知症フレンドシップクラブ]

RUN伴のTシャツが、とうとうできました!

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オレンジ地に白い文字とデザインのデザイン。
私が考えたラフな素案を、柏事務局の青津デザイナーが、
形にしてくれました。

「伴」という字は、tomorrowの「とも」と、フレンドシップの「とも」、とも掛かっていますが、みんなが伴走できる社会を目指そうというメッセージがこめられています。長年認知症医療に関わられてきた松本一生先生が、認知症の人や家族の方たちへ「医療ができることはそう多くはない、でも私も一緒に伴走して、一緒に喜んだり、悲しんだりはできる」と話されているというお話を聞き、そこから”伴走”という大切な言葉をいただきました。

RUN TOMO-RROWは、おかげさまで、すでに定員の50名を超える方が参加する見込み(まだ締め切ってはいませんので、ご安心を!)です。この企画のことを聞いて東京や関西からご参加いただく方、道沿いの施設で応援を申し出てくださる方、それからある介護施設のグループでは、離れた町にある介護施設の間30キロあまりを、施設スタッフと認知症の方みなさんで分担して走るというところもあります。ひとつの団体の企画を超えて、みなさんがつながり始めていること、本当にうれしく思っています。
先週、コースの下見で往復600キロを車で走ってきました。とてつもない距離であることを実感しましたが、その一方で、それを超える、みなさんの想いとつながりを感じています。

”伴走”する社会は、そう遠くない未来にあるのではないかと感じています。
さあ、あと1ヶ月がんばります!
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夢が実現! 認知症の人と走るRUN [認知症フレンドシップクラブ]

NHKを辞めて2年・・・
夢だったことの1つが、実現に向かって動き出しました。

認知症の人と一緒に走るマラソンです。

認知症フレンドシップクラブ主催で、7月28日~30日の3日間、
函館-札幌間300キロを1つの襷をつなぎながら、走ります。

企画名は、RUN TOMO-RROW
フレンドシップの友と、伴走との伴、と明日の意味を込めました。
趣旨や申込みなど詳しくは、こちらからどうぞ。

フレンドシップクラブが目指すのは、効率や強さを競争するような社会ではなく、
みんなが一緒に楽しんだり、一緒に悲しんだりできるような社会です。
先日、講演会に登壇いただいた、医師の松本一生さんは、
何もしてあげられないかもしれないけど、
一緒に歩いたり、走ったりできる・・・
「伴走」できる関係性の大切さを指摘されていました。

今回のチャレンジは、1日平均100キロを走るということで、かなり過酷なものですが、思いを1つにチャレンジすることで、多くの人に”伴走社会”について考えてもらえるきっかけになるのではないかと思っています。

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こちらは、直接関係ありませんが、私のRUN友。
走ることを通じてつながることができた仲間です。
きっと、今回の挑戦でも多くの人に出会えるはず。

そして、恒例となりつつある、チャレンジチャリティーもやります。
応援と、もしよければ寄付をお願いします!
寄付は、被災地の認知症の方たちへの支援と、
フレンドシップクラブの新しい事務局立上げに使われます。
http://justgiving.jp/c/6676

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報告 シンポジウムで、まちづくりを本気で考えました [認知症フレンドシップクラブ]

3月13日、札幌市でシンポジウム「認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを考える」が開催されました。(震災の関連もあり、報告が遅くなってしまいました・・・)
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冒頭の基調講演では、松本一生さん(松本診療所もの忘れクリニック院長)から、認知症の診療の現状や認知症の人を支えるまちづくりの取組みについてのお話がありました。
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続いてのパネルディスカッションでは、前田隆行さん(町田市おりづる工務店)、八森淳さん(地域医療研修センター 副センター長)、青津彰さん・優子さん夫妻(フレンドシップクラブ柏事務局代表)、鈴木正昭さん(北海道保健福祉部福祉局高齢者保健福祉課)による報告と討論が行われました。
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近年、全国的に認知症サポーターや地域資源マップなどの取組みは広がっているものの、サポーターが活躍できる場がなかったり、認知症の人のニーズに立脚しない支援が少なくないのが現状です。パネルディスカッションは、できるのことの延長で未来を構想するのではなく、みなさんの各現場からの報告をもとに、本当に何が必要なのか、あるべき地域の未来のをもう一度考える場となりました。

パネラーの皆さんの議論からは、認知症の人や家族が安心して暮らせる社会とは、医療や介護サービスが十分にあるということだけではなく、誰もが社会とつながりを持ち続け、時には、働く場があり誰かに喜んでもらえることであったり、時には、町へでかける場所があり、ともに楽しい時間を過ごせたりということではないかという認識を共有することができました。また、今後、こうした社会を実現するためには、義務的な取組みでは継続していかないため、楽しんで取り組め、様々な人が力を出せるような「祭り」の要素が必要ではないかという点も確認されました。フレンドシップクラブでは、今後もこうした認識に立脚しながら、活動を発展させていきたいと思います。

<私の感想>
私が、このシンポジウムを通じて、重要だと思ったのが、まちづくりを考える際には、何を目指すのかというwhatと、どのように実現するのかというhowの部分をきちんと区別しつつ、かつ同時に考える必要があるということです。少し過激な言い方になりますが、あるべきビジョン、whatを議論共有しないままに、資源マップ作りや「徘徊」訓練をするのは、遠回りであるばかりでなく、あるべき方向とは反対の方向にまちづくり、ひとづくりをしてしまう可能性もあります。逆に、howを戦略的に考えずに、ただあるべき社会像や理念を連呼することは、一時の盛り上がりはしても、決して長期的な成果は生み出しません。世の中にあまたある問題の中で、認知症だけが重要な問題ではありません。どうすれば、他の問題と共通項を見出し、解決の資源を有効に活用、共有できるのかを真剣に考える必要があると思います。

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