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フレンドシップクラブで実現できること(2) 認知症の人の表現の場を作る [認知症フレンドシップクラブ]

認知症フレンドシップクラブの可能性について、続きです。

(実現できること その2)
「認知症の人の表現の場を作る」

ある認知症の方は、写真を撮ることを長く趣味として楽しんできました。
しかし、認知症となり、道に迷ってしまうため、一人で好きな場所へ行って
写真を撮ることが難しくなってしまいました。
時には、家族が同行して、公園へ出向いたりしましたが、動物のいい表情を撮ったり、
雲の表情を撮るには、いろいろな撮影ポイントを歩き、時には長い時間待たなくては
いけないこともあります。写真にそれほど興味のない家族は、途中で疲れてしまい、
お互いにあまりいい時間とはならなかったそうです。

こうした状況を変えるきっかけとなったのが、地域のボランティアです。
偶然、写真好きのボランティアを近所に見つけることができ、一緒に写真撮影を
日帰りでするようになりました。サポーターというよりは、同じ趣味を持つ人同士と
いうことで、ご本人も気兼ねすることなく、写真を撮ることができるようになったそうです。
先日、こうした撮りためた写真を発表する場として、近所の喫茶店を借りて写真展を
行うことになり、地域の人が見に来たり、写真展のことを知った古い友人と再会を果たしたり
非常に有意義な表現の場となっています。

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認知症の人が表現するというと、何か特別なことをするようにも思えてしまいますが、
日頃の暮らしを語ったり、写真をみんなに見てもらったり、自作の詩を朗読したり、
普通のことを普通に表現できる場があることが、とても大切ではないかと思います。
認知症の人も、そうでない人も、当たり前のように思いを表現ができるような環境を
作っていきたいと思っています。

(更なるアイデアは、その3へ続きます)
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